白ナンバーダンプと緑ナンバーの違い、メリットデメリットを行政書士が詳しく解説

公開日:2019年4月29日 / 更新日:2020年8月22日

白ナンバーでダンプを動かしている事業者様。ゼネコンから緑ナンバー取って欲しいと言われませんか?どんな場合に緑ナンバーが必要か、緑ナンバーにしたらどんなデメリットがあるのか。自社で緑ナンバー取得検討しているお客様は必見です。

白ナンバーダンプから緑ナンバーダンプへ

運送業専門行政書士鈴木隆広【トラサポ主宰】運送業専門行政書士「行政書士鈴木隆広」 神奈川運輸支局前、一般貨物自動車運送事業一筋14年の行政書士。平成30年1月には業界初の本格的運送業手続き専門書籍「貨物自動車運送事業 書式全書」が日本法令から出版される。【本部:神奈川県横浜市都筑区池辺町3573-2-301】

白ナンバーダンプと緑ナンバーダンプの違い

世の中のダンプは同じような仕事をしているのに、白ナンバーダンプも緑ナンバーダンプもいずれも多く走っています。
白ナンバーと緑ナンバーで何が違うのでしょうか?

法律による違い

まず、緑ナンバーとは何かということについて、法律を見てみましょう。
緑ナンバーは法律で「一般貨物自動車運送事業」と言います。

貨物自動車運送事業法第2条

    • 一般貨物自動車運送事業」とは、他人の需要に応じ、有償で、自動車を使用して貨物を運送する事業であって、特定貨物自動車運送事業以外のものをいう。

要するに、お金をもらって他人のモノを運ぶためには、緑ナンバーが必要ということです。
では、なぜ多くのダンプが白ナンバーで走っているのでしょうか?
結論としては、白ナンバーダンプが許される根拠は存在しません。
白ナンバーで許されるためには「自社のモノを運んでいる場合」のみに限られます。つまり、土砂等を自社で買い取って自己所有にするのであれば、白ナンバーで運んで大丈夫ということです。
逆に言えば、土砂等を買い取らないのであれば、すべてのトラックが緑ナンバーを付けなければならないということです。

産業廃棄物収集運搬業の許可を持っていれば問題ないか?

ゴミを運ぶには、産廃の許可が必要です。建設現場で出た土砂・ガレキ等を運ぶために、多くのダンプ事業者は産廃収集運搬許可を取得しているでしょう。(ここでは産廃と一廃の区別は触れません)
しかし、その許可があるからと言って、一般貨物自動車運送事業許可が不要ということにはなりません。産廃の方は環境省、一般貨物自動車運送事業は国土交通省と2か所に監督されるべき会社になるというだけのことです。

産廃許可と一般貨物の関係

産廃許可と一般貨物の関係

ゼッケンを持っていれば緑ナンバーは必要ないか?

大型ダンプ(最大積載量が5トンまたは車両総重量が8トンを超える)は「土砂等を運搬する大型自動車による交通事故の防止等に関する特別措置法」に基づき、 国土交通大臣(使用の本拠を管轄する運輸支局長)へ使用届出を提出して、表示番号(ゼッケン)の指定を受けることとなっています。
俗に言う〇建(マルケン)などというものです。

ゼッケンイメージ

ゼッケンイメージ

これも、大型ダンプにはゼッケンを付けなければいけないという義務があるだけで、ゼッケンが付いているからと言って、残念ながら白ナンバーで仕事をしていいということにはなりません。

白ナンバートラックで仕事をしているとどんな罰則があるの?

貨物自動車運送事業法違反となり、3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金という大変重い罪となります。
そして、もし、罰金でなく懲役刑になってしまったら、懲役が終わってから5年経過しなければ、緑ナンバーの新規許可申請ができません。

この他、自社で緑ナンバーが必要かどうかについて詳しくは以下のバナーをクリックしてください。

定款の目的について

定款の目的に「貨物自動車運送事業」が記載されていない場合は、一般貨物についての目的追加をしなければなりません。
「貨物自動車運送事業」もしくは「一般貨物自動車運送事業」と言う目的を追加しなければなりません。

一般貨物自動車運送事業の許可の取り方

では、一般貨物自動車運送事業の許可はどのように取ればよいのか、確認していきましょう。

許可要件

<一般貨物自動車運送事業の許可要件>
たくさんありますが、一つ一つ丁寧に準備すれば必ず許可が取れます!
  • 1.運行管理者の選任
運行管理者資格者証を持っている人が一人以上必要です。 運行管理者資格者証は以下の2つのどちらかの方法で取得できます。
・国家試験に合格する
・基礎講習1回と一般講習4回を5年間かけて受講し、運行管理補助者を5年経験する