• 行政書士File:鈴木 隆広

行政書士File:鈴木 隆広

  • 行政書士File No.001
  • 鈴木 隆広
  • 神奈川県

まずは所長のご経歴と開業の経緯を教えてください。

神奈川県横浜市に生まれ、大学を出るまでずっと横浜で生まれ育ちました。大学は理系の工業大学で、はじめての就職はSEでした。プログラマーから始まり、設計をやり、最終的には性能検査・改善を中心とした業務に携わっていました。しかし、5年半くらいしたところで、何百人のプロジェクトの1人であると本当にごく一部しか関われないことに満足感を得られなくなり、「自分でやりたいことをやるためには独立するしかない」という今思うとかなり安易な発想で会社を辞めました。

そこで、出会ったのが少ない資金でも独立でき、特別な経験がなくても資格が取得できるという行政書士でした。しかも、開業本では平均年収500万円と書いてあったと思います。それくらいあれば生活できるだろう、と。その選択も今思うとかなり安易でした(笑)。平成19年から独立開業して、なんの因果か、今の事務所を引き継ぐこととなりました。神奈川運輸支局目の前で10年、一般貨物自動車運送事業許認可と自動車登録・車庫証明をメインに自動車関係業務専門で続けることができています。安易な選択だったのかもしれませんが、今では独立を決心した自分と、それを許してくれた奥さんに感謝しています。今はものすごくよく仕事をしてくれる従業員2人と3人で頑張ってやっています。

そんな鈴木さんが、お客様とのやりとりで大切にしていることはなんですか?

うちの事務所が最も大切にしていることは「お客様の安心」です。開業して8年ほど経って、改めて事務所の理念を考えたときに結局行きついたのはそこでした。お客様が求めているものは、スピードや値段の安さなどがあると思いますが、もっと根本的には“確実な手続き”です。

それを掘り下げると、要するに“安心”を求めているのだと思います。なぜ、安心を求めるかというと平和に楽しく暮らしたいからなんだと思うんですね。だから、そこまで掘り下げたあとに、じゃぁ平和に暮らすということは笑顔が必要だよね、ということでうちの事務所では来てくださったお客様が帰りの扉を開けるときに、入ってきたときよりほんの少しでも“笑顔”で帰ってくださるように、事務所の中にヤドカリを飼ったり、外に羊や子豚、ハリネズミなどの置物を置いたり、ルービックキューブを置いたり、もちろん他愛のない会話をしたり、そんなことで明るい雰囲気を作り、お客様とそのような関係を作れるようにしています。

お客様や自動車会議所の人たちがうちの従業員の誕生日を祝ってくれたりしているのはとても嬉しいことです。しかし、それもこれもすべて“確実な書類作り”あってこそです。まずは「安心」、それを前提とした「笑顔」、そしてうちの事務所を出るときにはほんのちょっとハッピーになって帰ってくれたら「安心プラスアルファを提供できたかな」、とうれしく思っています。

ほかにも、行政書士としてこころがけていることはなんですか??

行政書士は全国に4万6000人ほどいますが、それぞれの専門は多岐にわたります。しかし、メインとされる業務は大体決まっています。私は誰でもできるというか多くの人がやっていて、「他の人がやればいいのではないか」という仕事をやるのがあまり好きではありません。思い起こせば、子供のことから、どんなに小さくても自分にしかできないことを探すのが好きでした。

だから、どの分野でも良いので第一人者になれるものを仕事にしたいと思っていました。貨物自動車運送事業は専門でやっている行政書士がものすごく少ないです。色々な出会いに恵まれて、貨物自動車運送事業を専門として仕事をできるようになったことは非常に幸運だと思っています。この分野であれば、行政書士界での第一人者をきっと目指せるという強い思いで日々仕事に取組み、関係法令や歴史に精通するべく調査をしています。

我々行政書士は、決して安くない報酬を得て、書類を作成します。完成した書類自体はシンプルなものです。きれいに完成した書類だけを見たら、「自分にもできるかもしれない」と思うかもしれません。しかし、そこまで整えるまでの情報処理が最も複雑であり、今のところは人工知能でも対応できない仕事ですし、余程の技術革命がなければなしえない領域だと思っています。そこに至る道を最短に、かつお客さんの負担と不安を最小限にするためには、非専門の人ではできない広範囲に関わる知識や経験の融合がバックグラウンドとしてなければ、決して望めるものではありません。貨物自動車運送事業の仕事であれば、知識だけでなくサービス面としても、日本で一番の専門家として最先端で居続けることを使命として取り組んでいますし、そうなることができるように、と心から思っています。

お忙しいですね。休日はどのようにすごされてますか??

 休日は、子供の勉強を一緒に見たり、家族で散歩に行ったり、ジムに行ったりが多いです。その間に様々な経営等のセミナーに行くこともあります。一番大事なものは家族です。家族が支えてくれ、一緒にいてくれ、笑顔をくれるからこそ、毎日私は楽しく安心して仕事ができていると感謝しています。良い仕事をするためにも、家庭を一番大切にする、そして家族を大切にするために仕事も最大限の努力をする、ということが私にとって最善の両立だと思っています。

そうなんですね。お子さんと一緒に勉強してあげるんですね。

 子供は勉強が嫌いなのが普通です。私もずっと嫌いでした。大学に入ったくらいからは勉強が面白いと思うようになりましたが、それまでは自発的に勉強を努力しようとは思わなかったと思います。それはわかっているのですが、自分の子供だとやっぱり期待したい気持ちが前に出てしまい、怒ってしまうこともよくあります。そういうときは、自己嫌悪を感じますね。朝、通勤しながら「あ~なんであんな風に問い詰めてしまったんだろう・・・」と落ち込みます。勉強を一緒に楽しくやってあげたい、という気持ちがあるにもかかわらず、なかなかそれがうまくできない。

しかし、何回かそういうことを経験して諦めずに付き合っていたら、最近はずいぶん怒らないようになりました。勉強している時間も楽しくできるようになってきたと思います。社会や理科を息子に教えてもらうようにしました、すると息子は先生になった気分で一生懸命解説してくれます。とても楽しく聞いています。久しぶりに大化の改新の話を聞いて、「そうだったんだー」と記憶と掘り起こす毎日です。そうやって親も子も少しずつ成長していくのだな、と実感しています。子供には本当に感謝です。私は今こうやって人生を楽しく過ごせていることに、自分の親にものすごく感謝しています。私の子供も大人になったときに、そのように思ってくれるのであれば最高にハッピーですね。

神奈川エリアについて、どのような印象をお持ちですか?

神奈川の中でも、私が生まれ育った横浜という地は本当に愛すべき街です。横浜は歴史的にもものすごく楽しいことがたくさんありますし、やはり港町であり、異国情緒溢れる新しいものを受け入れるという形跡が街のそこらぢゅうにちりばめられています。大人になり、横浜青年会議所で(理不尽な修練のもと(笑))結構頑張って活動したこともあり、いろいろなことを知る機会が増え、横浜はますます大好きな街になっています。山下ふ頭、大黒ふ頭、本牧ふ頭などの工業港湾が多いのも特徴の一つでしょう。

運送事業で言えば、海上コンテナのお客様も多くいらっしゃいます。港というのは普通に生きている人は一生中に入らないような場所であり、ちょっとミステリアスな区域でもあります。巨大なフォークリフトやガントリークレーンなどを見たり、港湾のことを知れば知るほどワクワクしてきます。横浜だけでなく、最近は県央地域も物流施設がどんどん建設され、そのスピードは目が回るほどです。しかし、そのような流れのおかげでいろいろなお客様のところに行けて、そのたびに新しい発見があり、とても楽しく仕事ができる地域です。

今後の展望を教えてください。

当事務所は幸いなことに、全国でも数少ない貨物自動車運送事業許認可を専門として、人を雇って経営ができている行政書士事務所です。ご紹介やホームページからの問い合わせのおかげで、新たな出会いに恵まれ、毎年仕事が増えています。10年間の中で、たくさんの実績とノウハウが当事務所には蓄積されてきました。そして、日本法令さんとの出会いにより、貨物自動車運送事業の書籍を発行する機会もいただきました。この書籍はきっと全国の行政書士が、ハードルが高いと敬遠されている一般貨物自動車運送事業許認可の仕事を受注する勇気を持つことに役立ち、全国の行政書士が運送事業者様とお付き合いするのに格段の威力を発揮すると確信しています。

これ以上、当事務所の事務所で仕事を増やしていくことももちろん大事ですが、あまりに増やしてしまうと品質がどうしても追いつきません。売り上げが上がったとしても、低いサービスの提供になってしまうのであれば、それは私の望むところではありません。しかし、実務自体を当事務所スタッフで行うのではなく、実務をできる行政書士を全国で増やせば、全体として何十倍、何百倍と運送業界の皆さまのお役に立てます。そのプラットフォームがトラサポです。そのために、当事務所自身が実務と情報の再先端に居続けると同時に、このトラサポでレベルの高い仲間と一緒に全国の多くの運送事業者様と書類手続きを飛び越えた別次元のWIN&WINの関係を築いていくことが私の夢であります。

行政書士ズファイルの読者に向けて、ひと言メッセージをお願いします。

 貨物自動車運送事業許認可ひとすじ10年。350社以上の運送事業者様とお付き合いをしてまいりました。許認可の書類だけでなく、運送事業のお客様の生の声も多く聞き、その風土や文化にも深く触れ、役所側ではなく、まだまだ精進の中ではありますが、運送事業者様の立場に寄り添って考える姿勢を常に意識しています。「営業ナンバーなら行政書士!」ということを目指して頑張って行きますので、ぜひとも、運送事業者の皆さま、行政書士の皆さま、深くお付き合いをさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします!大きく太くキラキラと輝くWIN&WINの輪を一緒に作っていきましょう!

今日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。