【相談事例】法令試験に2回不合格・・・合格する勉強方法を教えてください

公開日:2022年7月3日 / 更新日:2022年8月18日

ご相談内容
一度目は運輸局ホームページにある過去問題と条文集を印刷して、独学で挑戦しましたが本番は微妙に違う問題が出て、全く歯が立ちませんでした。
2度目は絶対落ちれない、と思い、行政書士が販売しているテキストを購入しました。しかし、もらった模擬問題も本番は全く違う問題が出たし、自分は今まで勉強をまともにしたことがなかったのでテキストだけあっても結局ちゃんと教えてくれないと役に立たないという感想でした。どのように勉強すればよいのでしょうか?

行政書士の回答
たとえ運送業の実務があったとしても、法律なんて普通は触れたことがないでしょうし、学生時代からずいぶん年数が経っているので、なにかを勉強するなんてことは久しぶりで戸惑ってしまいますよね。
それにあなたも毎日暇なわけではないはずです。
忙しい中で効果的に勉強することがとても大切です。
役員法令試験は運行管理者試験と出題範囲は似ていますが、経営者としての知識が問われる範囲が若干異なります。
運行管理者は記憶で回答する試験ですが、役員法令試験は条文を見ながら回答する試験ですので、記憶はできないような細かいポイントについて問われます。
基本的には過去問題を何回も解いてしっかり解けるようになるとともに、分厚い条文集を1問50秒では開けるようになる必要があります。
自己流で勉強して受かる人は試験慣れしている人ばかりです。もし、あなたが勉強に慣れていないのであれば、正しい方法を教えてくれる人に頼ることをオススメします。
また、教えてくれる人も、できればオンラインでなく対面で教えてくれる人をオススメします。オンラインだとどうしても、各人の条文の開き方の弱点や、問題のどこを視線が動いているかというところを見ることができません。
大事なのは各人の個性を見抜いて、それぞれに対策してくれる人を見つけることです。
少なくとも一人の行政書士で「全国対応」と言っている人に頼むのは、本気で合格したいと思う人にとっては得策ではありません。なぜなら運輸局によって出題される問題は全く異なり、当然対策方法も全く違うからです。

素早く条文集を開いて正しく読み取ることが大切!!

役員法令試験は、はじめの頃はテキスト持ち込み可能だったので、いかに調べやすいテキストを作り、それを使いこなすかがポイントでした。
しかし今は、自前のテキストの持ち込みができなくなり、2cmの分厚い条文集が机の上にバン!と置かれ、それだけを頼りに解かなくてはならなくなりました。

条文を見ることができるので、探せさえすれば正解できる、そんな問題は運輸局も出せません。
それに運輸局としても、過去問題に出たのと全く同じ問題を使い回すわけにいかないことも理解できると思います。

そうなるとどうなるか、過去問題で出したことのない問題を多少混ぜてくる、分量が多い問題を出してくる、そういう戦略を取ってくるようになります。
九州運輸局の2022年に入ってからの問題は合格率が10%なのでさすがに度が過ぎていると思いますが、九州以外の地域はしっかり勉強すれば必ず合格できるレベルの問題が出題されているので安心してください。
九州運輸局については、今の難易度が続くとしたら独学で合格するのは奇跡に近いでしょう。
私も本番のように50分で問題を解きましたが見直し無しで45分かかり、見直し入れて50分使い切り、結果3問間違えました。一般の方ではとてもじゃないですが時間が足りません。

具体的な対策についてアドバイス

正しいことが書いてある中に余計なことを付け足して惑わす問題や、逆に少し文字を削って惑わす問題も増えています。
そのような場合は、その条文が本質的になにを言いたいのかを正しく捉える必要があります。
そのためには条文集の該当箇所を開いて、単に文字を比較するだけでは正解できないので「意味を考える」必要があります。当然、その問題の難易度は高くなります。

全ての問題について条文を開こうとすると、あなたは法律に慣れていないのでタイムアップになってしまう可能性が高くなります。30問中、何問かは以下の2つの方法で一瞬で解ける問題が含まれていることが多いです。
1. 単なる数字の間違い(例:1年が3年と誤り、拘束時間の誤りとか)
2. よく出る問題で余計な単語が入っている間違い(例:給油施設、荷主の名前等)
これらの問題で2~3行であれば、条文を開くまでもなく一瞬で正解とすることで4~5分の時間を稼げます。
このような問題がもし3問あれば4~5分稼げてかなり余裕ができてきます。
過去問題に正しく取り組むことで、よく出る問題がわかってきますから、そのような問題は一瞬で×にすることが大切です。

30問の中には解けなくて当たり前の問題が含まれています。
その問題に時間を使ってしまうのはナンセンスです。
その数問をどうやって短い時間で捨てられるかがとても大切です。

始めから条文集を開くことはとても大切です。〇と答えるためには必ず条文集を見なければなりません。
もし、1周目は記憶で答えて2周目の気になる問題だけ条文集見ようと思ったら、問題文を1回余計に読む分だけ時間をロスします。
どうせ条文集は開かないといけないのですから1周目から開きましょう。

それ以外にもたくさんのコツがありますが、あとは個々の方によって苦手なところや癖があるので、それを誰かが客観的に観察して指摘してあげて解決していくことが必要でしょう。

多くの対策をしっかり訓練して臨むことで確実に合格できるようになります。

終わりに

毎日忙しい中で、慣れない勉強をするのはとても苦痛だと思います。役員法令試験を受験する方のほとんどはそういう方たちばかりです。

そもそも試験慣れしてない方は、私がさきほど説明したポイントに辿り着くことができないので、とても非効率な勉強方法をしてしまいます。

トラサポでは今まで数多くの受験者の家庭教師をしてきました。
全国で多数の合格者を出し、毎回の試験ごとにメンバーで意見交換をしています。
社会の方向性が変わると問題の傾向も変わりますが、そのたびにテキストも改訂してきました。

トラサポの家庭教師では、さきほどご紹介した多くのコツを、あなたが受ける運輸局の問題に最適な方法で、しかもあなたに最適なようにカスタマイズして全て伝授します。

過去にはオンラインセミナーも実施しましたが、結局、対面で教えるのが最も効果的という結論に達しました。
オンラインでは各人が条文や問題の「どこを見ているか」がわからないのです。
しかし、合格に最も大切なのは各人の癖を修正してムダな動作を無くすことなのです。
開催する方としては会場も確保せずに多くのお客様を取れるので効率は良いのですが、それはお客様のためにはならないので原則対面の方法を取るようにしました。

トラサポは行政書士業界で一番最初に役員法令試験をスタートし、実績も最多で、様々なお客様の合格をお手伝いしてきました。

役員法令の勉強方法についてお悩みであれば、一度ご相談してみませんか?

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