なぜ一般貨物の役員法令試験サポートはWEBより対面指導なのか? | インタビュー
なぜ役員法令試験のサポートをはじめたのですか?
平成20年に役員法令試験が復活しました。その試験に合格しないと一般貨物の許可が取れないのですからどうしても合格してもらわないといけません。その頃は過去問題が公表されていないし、想定問題も公開されていないので、本当になにも情報が無く、私は出題範囲の法律名から推測してテキストを作りました。周りの行政書士は全員、お客様に運行管理者試験テキストを買わせて、それを持ち込ませていました。そういう人は当然なかなか合格しません。。。
平成25年には資料持ち込み不可となり、分厚い条文集が置かれてそれだけを見て解く方式になりました。私は慌てました。5年も経ったそのときでもまだ周りには役員法令試験をサポートする行政書士は皆無で相変わらず運行管理者試験テキストをすすめている人ばかりでした。運送業専門を名乗る行政書士はホームページでもいましがた、その人達も誰一人サポートしていませんでした。今とは違い、まだ過去問題も出回っていない時期でした。
新規許可だけ申請して、車検証書換はなにもサポートせずに陸事前の行政書士に任せてしまう行政書士もたくさんいますが、それは本当の意味で運送業専門ではないと思うので私であれば恥ずかしくて言えません。
自分のことを運送業専門と言って良い行政書士になるために、いつづけるために、他の誰もやっていなくても、役員法令試験サポートをするのは私にとっては当然の選択だったわけです。
世の中に存在しないテキストをどのように作ったのですか?
当然、お客様は試験を解くことに集中しているのであまり問題を覚えていないので、断片的な情報しか入手できません。でもたまに試験に余裕があり、かなりの問題を覚えている人がいると、情報がたくさん入手できます。そんなことを繰り返しながら、その情報を基に想定問題を作ったり、テキストをバージョンアップすることを繰り返しました。
平成25年に試験形式が変わると、テキスト持ち込みができなくなったので「暗記する」ことを重視したテキストにしました。しかし暗記すると言っても試験範囲もとても広いので困難を極めます。点呼記録簿や運転日報の保存期間の数字や改善基準告示の時間などのわかりやすい箇所を記憶するようにし、その他は条文集を開くしかないという結論になりました。
そのうち、ダメ元で運輸局から法令試験の入手を試みました。当然「ください」と言ってもすんなりもらえるものではありませんから、行政書士ならではの裏の方法で試したところ、意外にも入手できました。
過去問題が入手できるようになって、テキストの精度は格段に上がりました。お客様には実際の過去問題を解いてもらうことで、安心して試験会場に挑めるようになりました。これは革命でした。
はじめは全国で私だけしかその入手方法を知りませんでしたが、どこからか私が入手していることを知り、その方法を伝え聞いたかして入手する人が数人現れました。
私が全国の運輸局から法令試験過去問題を入手することを続けていると、そのうち各運輸局がホームページで公開をしはじめました。私がずっと隔月で法令試験の請求をし続けて、それに応えるのがめんどくさくなって公開しはじめたのかな、と個人的には勝手に考えています。
役員法令試験対策はどのようにサポートしているのですか?
はじめの2時間はテキストを改めて解説します。事前にテキストを送って読んでいただいても、やはり法律の言葉がたくさんあるので、対面で表情を見ながら「理解しているかな?」と確認しながら、わかってなさそうなところは補足解説します。大切な個所については目の前で赤線を引いて、繰り返し覚えていただきます。
実際の問題を見ながら、条文集をお客様の手で開いてもらいます。問題の解き方と条文を開く練習をします。問題のひっかけるポイントを目の前で解説すると、テキストを読んでいるはずなのに「そんなヒッカケ方するんですね、これは難しい!」と誰しもが言います。
少し休憩して、実際の問題を50分間で解いてもらいます。私はストップウォッチで時間を測ります。正解率をアップさせるための問題への書き込み方法を実践してもらうのですが、どうしても問題を解くのに集中してそれを忘れてしまいます。それを目の前で指摘して、その場で「行動」を変えていきます。お客様が目の前で条文集を探すのを観察して、非効率な探し方をしていると、その場で正しい方法に修正します。
私が数十人家庭教師して学んだことは、コンテンツだけ与えて合格できる人は過去問題だけ自己流で解いても合格できる人(※オンラインセミナーや教科書なんて入手しなくても自力で合格できる)であり、そうでない人は対面で行動を変えてあげなければ合格するのは難しいということでした。
50分間解いてもらったら、まずは「おつかれさまでした」とねぎらってから、お客様それぞれの弱点や長所をまとめてメモして渡します。その弱点を克服することを重点的に試験日まで勉強してもらいます。
試験日の少し前に、最新の過去問題を渡して、50分本番と同様に解いてもらい、FAXしてもらいます。それを採点してコメントしてお返しします。その間違ったポイントを本番までに更に修正していただきます。
※トラサポメンバー個々で若干やり方は異なります。
なぜオンラインや動画作成をせず、対面指導にこだわるのですか?
それはオンラインでセミナーをする場合でも同様で、オンラインでは一方的に行政書士が教えて終わりです。質疑応答があっても、お客様が解いている手元は見えませんし、条文集をどのように追っているかの目線は見えません。私は絶対に受かってほしいから対面にこだわりたいと思っています。私は「コンテンツは売りました、説明はしました、あとは各自で頑張ってください、合格するかしないかは私は全く知りません」という売り方はしたくありません。ただ、そのような関係を望むお客様のことは否定しません。
私にとって役員法令試験は、あくまで一般貨物の許可を取るための一つのプロセスです。そこだけを「おいしい仕事」として切り取って商売する行政書士がお客様の一般貨物許可を取得からその後まで面倒見てくれると思うでしょうか?その行政書士は車検証書換まで自分自身でサポートしてくれるでしょうか?私はそんな中途半端な行政書士には決してなりたくありません。そこまで含めて行政書士を選んでいただきたいと強く思います。
具体的にはトラサポメンバーの迷惑にもなります。そして、トラサポメンバー以外にももしかしたら私が当然と思っているレベルでやっている行政書士が存在しているのであれば、その人達の迷惑にもなります。私がもしそのようなサービスをするのであれば、動画等で十分に訓練を積んでもらったあとで少なくとも1時間は対面でお客様のことを観察するコンテンツを作るでしょう。昔は過去問題自体に価値があったので通信販売もしていましたが、今はしていません。今後はすべて会わないで完結するサービスを作ることはないでしょう。
あと、これはビジネスとしては甘いよ、と思われても仕方ないのですが、私がオンライン等で役員法令試験を打ち出したら、他のマジメにやろうとしている行政書士の仕事を奪ってしまうことになってしまうのがイヤだということがあります。私は自分だけが良ければ良いという仕事はしたくありません。自分もお客様も同業者も良いというスタイルを貫きたいと強く思っています。これは開業当初からずっと変わらない経営方針です。
だから法令試験サポートのサービスでも、お客様さえ望めば許可申請のその後の話も雑談するようにしています。実際、他の行政書士やお客様自身が新規許可申請した案件の法令試験サポートだけをトラサポメンバーが受けるときは、許可後の手続きを引き継ぐことがとても多いです。それは、はじめに受けた行政書士が中途半端に受けて、運送業のことをまったく知らないからです。もちろん、行政書士にはたくさんの業務があるので運送業のことを知らないこと自体は否定しません。だから、お客様には運送業者様をしっかりサポートできる行政書士にちゃんと依頼していただきたいと強く思います。「運送業専門と自称している行政書士」に頼んだのに、途中でほっぽりだされて、それを途中から引き継いだ案件が私自身何件もあります。
家庭教師をするとどれくらいの効果が出ますか?
役員法令試験は実際どのくらい難しいのですか?
具体的には運行管理者試験に合格するのに必要な時間の3分の1くらいは勉強する必要があると思います。
運行管理者試験とはなにが違いますか?
一番異なるのは、やはり「役員法令試験は条文集を見て良い」というところです。
すなわち、条文集を見れば答えられるほどに細かいヒッカケ問題も出題されるということです。
過去問題をたくさん解くとわかりますが、運行管理者試験では絶対に出されないような下らないヒッカケ問題が出ます。カッコ()内の文章に誤りを含ませるヒッカケ問題が出たときは驚きました。また、条文を見ても、ゴッソリ大切なところが削られている問題があり、それは〇なのか×なのか迷う問題もありました。過去の問題をずっと見ているからこそ運輸局がどのようにヒッカケるのか、条文と違う場合はその違い方によってどのように判断すべきなのか、どんなヒッカケが追加されたのかが頭に入っているので、それをお客様にはお伝えしています。
運行管理者試験は記憶で解く問題なので、一文字に地雷をこめてヒッカケるような問題は絶対に出ませんが、役員法令試験はもうそういうところでヒッカケしないと問題が作れないようになってしまっているのです。
役員法令試験をサポートをする行政書士について
実際、テキスト販売だけやオンラインのところを受けて「全然ダメだった」と、トラサポにご依頼になるお客様も少なくないのです。同じ行政書士として一括りに見られてしまうのは、業界全体の評価を下げるので、安易な金儲けに走らず、なんとか意地を張ってクオリティの高い行政書士を目指してもらえたらと本当は強く期待しています。
逆に、お客様も行政書士の実力をしっかり見て、ホームページでの詳しそうな雰囲気だけでなく、法令試験を対面で真正面から向きあってくれて、自動車登録から許可後のサポートまでをしっかり見てくれる、本気で運送業と向かっている行政書士に依頼してもらいたいと思います。
トラサポの役員法令試験サポートの特徴
その背景には、役員法令試験を一般貨物新規許可申請の一部だという大切な位置づけをしているからです。役員法令試験だけを切り取って売り切ってしまおうという行政書士はトラサポにはいません。役員法令試験を単独でサービス提供しているメンバーはいますが、それはあくまで運送業者様がトラサポメンバーに会うためのキッカケ作りにすぎません。役員法令試験単体では我々のクオリティと責任感からすると決して割の良い仕事ではないのです。だからこそ逆に、一般貨物の許可を取ってもらうために、その場だけの付き合いではなく、しっかり合格してもらうために大きな責任感を持って役員法令試験サポートをしています。動画などで楽をせずにしっかりコストをかけているので、本当に運送会社様のために「ちゃんとできる行政書士」と出会える場として役員法令試験サポートを位置付けています。
トラサポの家庭教師と合格率について
しかし、私は合格するまでサポートします。なぜなら役員法令試験に合格することが目的ではなく、一般貨物の許可を取って自社の緑ナンバーを取得することが目的だからです。
単なる資格だけなら諦めてもいいですが、これから一般貨物運送事業をやりたい、というお客様は運送業許可を取らないと意味がないわけですから、そこは一緒に絶対クリアしなければならない重要ポイントです。
役員法令試験を受ける方へ
あなたも、はじめは無理矢理ススメられたものでも、いやいや続けていくうちに楽しくなってきたという経験はありませんか?役員法令試験も同じです。勉強すればするほど、条文集を早く開けるようになります。「点呼のところは輸送安全規則の第7条を一発で開けるようになったよ!」ということが自然に出てくるようになるのは快感を覚えます。役員法令試験の勉強をすることで自分自身がチューンアップできることは素直に嬉しいことだと思います。
行政書士にとっても、家庭教師をするなんて他の許認可には決して無いことであり、何時間も一緒に勉強していると絆が生まれて、とても嬉しいことなのです。
喜びを共に味わい、無事に一般貨物の許可を取得するまでの道のりを共に歩めて行けたら行政書士として最高の幸せです。
受付時間:9時~19時(平日+土日祝)
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