3. 緑ナンバー取得のメリット[意味・税金・車検]
「緑ナンバー(営業ナンバー)の取得は大変そう」とお悩みの運送会社の皆様向け!
緑ナンバープレートも取得のメリットです。「トラサポ」では、取得実績の豊富な行政書士が、法律面も分かりやすく解説!
緑ナンバー取得のメリット[意味・税金・車検]
緑ナンバーを取得したらどんなメリットがあるのでしょう?まず緑ナンバーと白ナンバーの違いを整理してから主に税金関係のメリットを確認しましょう。
緑ナンバーvs白ナンバーの違い
緑ナンバーのメリットを考える前に、まずは、緑ナンバーの意味と、そもそも緑ナンバーと白ナンバーのなにが違うのかを正しく理解しないといけませんね。ざっくりと解説しましょう。
もしかしたら、あなたは緑ナンバーを取らなくても良い事業者様かもしれないので、そのためにも理解しましょう。
緑ナンバーを正式な法律用語で言うと「貨物自動車運送事業法の一般貨物自動車運送事業」と言います。貨物自動車運送事業法という法律で以下のように定められています。
他人の需要に応じ、有償で、自動車を使用して貨物を運送する事業
ざっくり言えば、他社から依頼を受けてモノを運ぶのであれば緑ナンバーが必要という意味です。一方、食品メーカーが自社車両でスーパーに自社製品を納品するのは白ナンバーでよいわけです。
<運搬物のちがい>
運ぶものが誰のものかによって緑ナンバーか白ナンバーかが決まる!
- 【緑ナンバー】
- 他人のものを運賃をもらって運ぶ仕事
- 【白ナンバー】
- 自社で作ったり仕入れたりしたものを納品するために運ぶ
緑ナンバーを取得する意味
では、運送事業者が緑ナンバーを取得する意味とはなんでしょうか。大きく3つが挙げられるので解説していきましょう。
メリットその1 <社会的信用が向上する>
大企業と取引するのに緑ナンバー許可証を確認され、トラック購入のために金融機関から融資を受ける際も緑ナンバーの許可証の提示を求められます。緑ナンバーを付けているということは合法企業の証であり、大きな社会的信用が得られます。
メリットその2 <営業規模を拡大できる>
運転手を雇うために求人媒体に広告を出す際も、緑ナンバー許可証を持っていなければ大々的に募集をかけることもできません。緑ナンバーを持っていなければ、堂々とホームページも作れませんし、積極的に営業活動をすることはできません。
メリットその3 <従業員への安心の提供>
昔と違い、違法でも良いからがむしゃらに走って稼ごうという時代ではありません。今の時代、優秀な人材が働きたいのは、しっかりと休日があり、労働時間も過酷でなく、残業代も当たり前に出る、そんな会社になっています。
緑ナンバーの許可業者であることは、従業員に安心を与える大きな一歩となります。
自動車税の違い
緑ナンバーを取得する意味は整理できたと思います。
ここからは気になる税金の違いについて解説していきましょう。
毎年の税金の1つ目、自動車税は最大積載量によって決まります。緑ナンバーの方が自動車税は安いです。
<自動車税額の違い>
典型的な2トン積載車、中型トラック、大型トラックで自動車税の違いを確認してみましょう!
- 最大積載量2トン
- 白ナンバー:11,500円
- 緑ナンバー: 9,000円
- 最大積載量4トン
- 白ナンバー:20,500円
- 緑ナンバー:15,000円
- 最大積載量8トン
- 白ナンバー:40,500円
- 緑ナンバー:29,500円
重量税の違い
毎年の税金の2つ目、重量税は車両総重量によって決まります。緑ナンバーの方が重量税は安いです。
<重量税額の違い>
こちらも典型的な2トン車、中型トラック、大型トラックで確認してみましょう!
- 車両総重量5トン(積載2トン車想定)
- 白ナンバー:20,500円
- 緑ナンバー:13,000円
- 車両総重量8トン
- 白ナンバー:32,800円
- 緑ナンバー:20,800円
- 車両総重量20トン
- 白ナンバー:82,000円
- 緑ナンバー:52,000円
車検の違い
車検は緑ナンバーと白ナンバーによって期間は変わりません。車検の際には重量税を支払うので重量税額は前述のように緑ナンバーが少し安いです。
貨物自動車の車検期間はどちらも1年です。
ただし、車両総重量8トン未満のトラックは新車の初回のみ2年車検で、緑ナンバー白ナンバー共通です。
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4. 緑ナンバートラックの運転[運転免許]