2. 緑ナンバーの取得[条件・方法・費用・全13工程]

公開日:2021年5月24日 / 更新日:2021年6月28日

「緑ナンバー(営業ナンバー)の取得は大変そう」とお悩みの運送会社の向け!
緑ナンバープレートも、丁寧に条件をクリアしていけば必ず取得できます。「トラサポ」では、取得実績の豊富な行政書士が、法律面も分かりやすく解説いたします!

運送業専門行政書士鈴木隆広【トラサポ主宰】運送業専門行政書士「行政書士鈴木隆広」 神奈川運輸支局前、一般貨物自動車運送事業一筋13年の行政書士。平成30年1月には業界初の本格的運送業手続き専門書籍「貨物自動車運送事業 書式全書」が日本法令から出版される。【本部:神奈川県横浜市都筑区池辺町3573-2-301】

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緑ナンバーの取得[条件・方法・費用・全13工程]

緑ナンバー取得には人・モノ・金について8つの条件をクリアして、国土交通省の許可をもらわなければなりません。沢山あって大変ですが、社会的に重要な仕事であることの裏返しでもあります。

ひとつずつ丁寧に確認していけば、全ての条件をばっちりクリアして、あなたもきっと緑ナンバーの登録をすることができます!

緑ナンバーの取得条件

条件その1 <経営者の条件>

  • ・欠格要件

緑ナンバーの経営者が以下の条件に当たる場合は、他の全ての条件をクリアしても許可は下りません。役員の交代を検討する必要があるでしょう。

こんな経営者は緑ナンバー取得NG!!

  • ・1年以上の懲役又は禁錮を受けてから5年経過していない
  • ・一般貨物自動車運送事業(緑ナンバー)許可の取り消しを受けてから5年経過していない
  •  ※申請会社の親会社、子会社、グループ会社が許可取消を受けてから5年経過していない場合も同様にNG
  • ・未成年または成年被後見人の場合、その法定代理人が前2つである場合

条件その2 <運行管理者の選任>

運送業は何台ものトラックを毎日稼働させます。それを安全に続けていくには毎日従業員の健康状態を確認し、定期的に運転手の指導教育をしなければなりません。
運行管理者は輸送の安全を確保するために、始業前の運転手に対して対面点呼、運行可否の判断、運転手への教育などをする責任者です。

<1つの営業所に必要な運行管理者の人数>

車両の台数が一定数増えるごとに必要な運行管理者人数が増えます!

【車両台数1~29台】
必要な運行管理者人数:最低1名
【車両台数30~59台】
必要な運行管理者人数:最低2名
【車両台数60~89台】
必要な運行管理者人数:最低3名
※以降、30人増えるごとに1名追加で必要です

運行管理者になれるのは誰?

行政書士

運行管理者に選任できるのは運行管理者資格者証を持っている人だけです。

運行管理者資格者証とは以下のA4サイズの厚紙のことです。この紙を持っているかしっかり確認しましょう!

運行管理者資格者証イメージ

運行管理者資格者証イメージ

運行管理者資格者証を取得するための2つの方法

条件その3 <整備管理者の選任>

運送業にとってトラックは運転手と両輪になる大切なものです。整備管理者は、道路運送車両法でトラックの日常点検や3か月点検の管理、車庫の管理の責任者として定められています。日常点検を運転手に実施させ、その結果について運行可否を判断する大切な役職です。

1営業所に最低1人の整備管理者を選任します。運行管理者と異なり、台数がいくら増えても1人で大丈夫です。

整備管理者になれるのは誰?

行政書士

整備管理者に選任できるのは国家資格整備士だけではありません!

整備管理者として選任できる人の条件(以下のいずれか)

  • ・2年の整備実務経験があり整備管理者選任前研修を受けている
  • ・国家資格の整備士を持っている(1級から3級の中で、ガソリン、ジーゼル、シャシ、エンジンどれでも大丈夫です)

整備管理者選任前研修終了証は以下のA4サイズの厚紙のものです。この紙を持っているかしっかり確認しましょう。

整備管理者選任前研修終了証イメージ

整備管理者選任前研修終了証イメージ

条件その4 <運転者の雇い入れ>

緑ナンバーの運転手は単に運転免許(運転資格)を持っていればいいわけではありません。運送事業者の運転手は正式には「常時選任運転者」と言います。以下の雇用形態の人は常時選任運転者になれません。

運転手として仕事をしてはいけない人の条件

  • ・日雇いの人
  • ・二か月以内の期間契約社員
  • ・試みの使用期間中の人(ただし、14日を超えた人はOKです)

* 個人事業主を外注として使用することは禁止されています。

当然、この常時選任運転者をトラックの台数以上雇わなければいけません。

行政書士

常時選任運転者についてもっと詳しく知りたい方はコチラ

運転者の必要人数

    • トラックの台数 =< 運転手の人数

また、トラックの大きさに従って運転免許のチェックも欠かせません。「普通免許しか持っていない運転手に中型トラックを運転させていたけど、しばらく気付かなかった」という話も実際にあるので、しっかりと運転免許の区分と有効期間を確認しましょう。
運転免許(運転資格)について詳しくはこちらをクリック

条件その5 <営業所、休憩睡眠施設の確保>

一般貨物自動車運送事業の営業所イメージ
運送業を行うには配車業務、日報や点呼記録簿の管理、対面点呼の実施、ミーテイングなど色々なことを行わなければなりません。営業所の面積や場所の要件について確認していきましょう。

面積・設備の要件

  • 最低限必要な面積要件がないので6畳1間でも許可はおりますが、上記の仕事をするのに十分な広さの部屋を確保しましょう。
    休憩睡眠施設について、仮眠を与える必要がある業務の場合は仮眠場所について面積要件がありますが、そうでない場合は特に面積要件はありませんし、ベッドを置く必要もありません。

また、場所について都市計画法と建築基準法を中心に以下の要件をクリアしなければなりません。

<営業所の場所要件と確認方法>

用途地域と敷地が農地でないかの確認をしましょう!

【用途地域の確認】
用途地域(商業地域や第一種低層住居専用地域といった都市計画法上の区分)によって緑ナンバーの営業所として認められるかどうかが決まります。建築基準法によって詳細な条件が定められているので市役所などに対して事前確認が必要です。
【市街化調整区域でないこと】
市街化調整区域という場所は原則では営業所として認められません。
運送事業の営業所が市街化調整区域で認可されない理由(注!音が出ます)
【農地でないこと】
農地(田・畑)の場合は営業所として認められないので農地転用の手続きが必要になります。

条件その6 <車庫の確保>

緑ナンバー、一般貨物自動車運送事業の車庫イメージ

トラックを格納し、毎日の日常点検を実施するためには車庫が必要です。
車庫の要件としては「面積・寸法」「前面道路の幅員」「営業所からの距離の距離」の3点を確認しなければなりません。

<車庫の要件>

車庫の寸法、前面道路の幅員、営業所からの距離について以下のルールがあります!

【面積・寸法】
車庫はすべてのトラックをギリギリに置ければいいというわけではありません。法令にて「トラックの前後左右に50cmの余裕をもつこと」とされています。十分な寸法がある車庫を探しましょう。営業所と車庫の距離周辺地図
【前面道路の幅員】
車庫出入口の前面道路にて使用するトラックが通行するのに十分な幅員が必要です。幅員については実測ではなく、幅員証明という書類を道路管理者の役所から取得した上で確認します。
車両制限令について詳しく調べたい方は以下のバナーをクリックしてください。
【営業所からの距離】
車庫は営業所から直線距離で5~20km(各運輸局によって異なります)の範囲になければなりません。
営業所と車庫の距離周辺地図
【その他】
車庫は市街化調整区域でも問題ありませんが、農地(田・畑)はNGです。

車庫は事業用専門の不動産やさんに探してもらうのがやはりよいと思います。
トラサポで提携している不動産やさんもいるので、ぜひお問合せください。

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条件その7 <5台以上のトラックの確保>

トラックが連なっているイメージ

運送業はモノを運ぶ仕事です。トラックがなければなにもはじまりません。ここではどんなトラックであればよいのか、何台あればいいのか等を確認しましょう。

<トラックの条件>

種類、必要台数などについての以下のルールがあります!

【トラックの種類】
車検証に最大積載量が載っているものであれば、平ボディでもバン型でも形状は問いません。ただし、軽自動車やオートバイは一般貨物自動車運