【徹底分析】なぜ合格率最低10.4%?九州運輸局役員法令試験by津留先生

公開日:2022年1月30日

 

九州令和4年1月20日合格率10.4%

九州令和4年1月20日合格率10.4%

この記事は福岡県担当の津留先生が投稿してくれました。

《総括》

今回(令和4年1月)の役員法令試験の合格者は48人中5名(合格率役10.4%)というかなり衝撃的な結果でした。過去最低を大きく更新したものと思われます。
初めに私が問題を入手したときは、10ページというページの多さに驚きました
九州運輸局の問題は、通常は全部で7、8ページくらいのことが多いので、今回の10ページはボリューム増と感じた方が多かったのではないでしょうか。
しかし、実際は問題の途中でページが変わらないために改ページがされたことによる(5、7、9ページ等余白が大きい)ところが大きくボリュームとしてはこれまでと大差はなかったように思いました。
しかし、前回と比べると間違いなく問題の内容は難化していますし、きちんとした対策をしなければ合格は本当に難しかったと思います。

個別の分析

今回の試験を分析してみて感じたことを挙げてみます。

①定番問題が少なかった。

今回、よく出る(目的)や(定義)の問題がほとんど出ませんでした
また、いつもなら出題割合の高い貨物自動車輸送安全規則の問題数が減りました(それでも安全規則の問題は3点分ありました)。
そのため、試験を受けた方にとってはいつもと傾向が違うという印象になったと思われます。

②考えさせる問題が増えた。

条文通りでなく、意味内容を考えさせる問題が増えました。
単なる条文の間違い探しでは対応できませんでした。

③【改正】された条文から2問出題された(問題11、18)。

令和元年にあった運送業法の大改正。
令和3年に入ってから改正条文が狙われています。
もちろん過去問題出てこないので過去問題を解くだけでは対策できません

④初問題が6問も出題されていた(問8、10、11、12、18、20のウ)。

初めて出題された問題が多く、過去問題対策をしっかりしていた方ほど見慣れない問題に戸惑ったのではないでしょうか。やはり「どの条文が出ても条文集を素早く引けるようになっておくこと」が重要だということです。

⑤引っかけ問題、細かい問題が多かった

×「事業者」→○「事業場」、×「又は」→○「及び」、×「4時間」→「4時間を超える」など見落としやすい細かい問題が多かった複数問出題されていました。
これは今回に限ってのことではありません。
丁寧に条文を読むことが大事です。

まとめ

以上のことから、頭から全ての問題で全文読んでしまうと時間が全然足りず焦ってしまい、解けるはずの問題でも失点してしまった方が多かったのではないでしょうか。
とくに、前半の○×問題は比較的長文が多く、しかも問題を全て読まないと正誤が判断できない問題が多かったのでペース配分がすごく難しかったと思います。
今回のように大問が20問と少なく1問あたりの配点が高い問題がある場合には配点が高い問題から解くなど、現場である程度の戦略を立てることができるようになっておきたいところです。

そのためにも、50分計って過去問題を解くことをおすすめします。
九州運輸局の法令試験では、もはや
長文問題
知らない問題
引っかけ問題
めずらしい出題形式の問題
が必ず出ると言っても過言ではありません。
以前にも、1問目から超長文問題が出されたということがありました。次回も必ず手ごわい問題が出題されると思ってください。
すぐに条文集を引いた方がよい問題なのか、後回しにすべき問題を感覚的につかめるようになるためにも、しっかりとした過去問対策が重要です。

もちろん私のセミナーでは、これらのすべての対策を伝授します!!

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