7月合格率24%!九州運輸局法令試験合格率低下の謎に迫る!!

公開日:2019年10月6日
福岡運送業専門行政書士 津留ふたば

福岡運送業専門行政書士 津留ふたば

九州運輸局の合格率は関東運輸局と並んで50%前後の合格率が続く難関地域です。

しかし、2019年7月の合格率24%は異常な低さでした。

福岡県担当の津留ふたば先生がその秘密を分析してくれたので、九州運輸局の全体傾向とともに掲載します。

○ 問題1で過去に出題例のない珍しい問題(しかも長文)が出題されることが多い。問題を読むだけで時間をロスしてしまい、1問目から動揺してしまう。過去問でしっかり対策をしていた方は、かえって焦ってしまう。

○ 後半に小問が多い複合問題があり、最後の2問だけで10点分になることも。問題1で時間をロスするなど前半に時間がかかってしまうと、後半に時間が足らずに大きく得点減になってしまう。

○ (相続)、(統括安全衛生責任者)、(安全運転管理者等)など、過去問題になかった問題の割合が増えた。

○ 「事業用」・「自家用」、「所有者」・「使用者」などのひっかけ問題が増えた。
例)移転登録
・「登録=15日」という数字のところが合っているということで「○」にしてしまうと、他のところに誤りがあり(×旧所有者、○新所有者)ひっかかってしまう。
その他、保存期間○年が正しかったので「○」と解答したら、その他のところが誤りでひっかかってしまったという声が多数。

○ 今まで「頻出条文です!」といっていたところをあえて外して出題される。たとえば、九州では道路交通法44条(停車及び駐車を禁止する場所)が頻出なのですが、7月に、ここ数年出題のない45条(駐車を禁止する場所)が出題された。改善基準は今までは、4条の1項からばかり出題されていたが3項や4項まで出題されるようになった。

○ 複合問題で、下請法第4条1項の1号から6号を問う問題や、貨物自動車運送事業法施行規則20条(事業の休止及び廃止の届出)の1号から4号を問う問題、独禁法2条9項5号6号の各号を問う問題など、検討すべき条文数が多く時間がかかる問題が多い。

といったところですが、上記のような問題は、以前から繰り返し出題されており、格別九州の問題の難易度が高いわけではないと思います。
運行管理者の方が受験されることが多く、その場合、暗記していた数字の部分が合っているから「○」にしてしまい、ひっかけ問題で失点してしまっているという印象です

結論

条文集をすばやく引くタイプの方の方が手応えがよかったと毎回おっしゃいます。
過去問題を提供するのですが、まったく同じ問題が出るわけでなく、意地悪にほんの少し言葉を変えてきます。
結局、「本当に言ってることはなに」ということを理解しないと合格することは難しくなります。

福岡県の津留先生は、九州運輸局法令試験対応セミナーを開催しています。
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という方はぜひぜひ法令試験セミナーの受講をご検討ください。